金融や経済の知識を勉強したいけれども、なかなか本をたくさん読むのはしんどいという方におすすめなのが、投資スキルが身に付く映画を観ることです。

オミクロン株の急拡大もあり、またもや自粛生活が強いられる日が戻ってきました。自宅で過ごさなければならない今だからこそ、映画を楽しみながら金融リテラシーを磨くことをオススメします。

今回紹介する映画5選は、まさに投資を学ぶにはうってつけの映画なので、是非ご覧ください。

1. マネーボール (2011年)

米国のノンフィクション作家、マイケル・ルイスの著作「マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男」を映画化した作品です。

弱小貧乏球団オークランド・アスレチックスのGMを務めるブラッド・ピッド演じるビリー・ビーンが、いかにしてアスレチックスを “勝てる”球団にしていったのかを描いています。

後に「マネーボール理論」と呼ばれるデータ戦略を実践して、貧乏球団が限られた予算の中で球団を強化していく真実の物語です。

この考え方は、投資のみならず様々な仕事に通じるものがあると思います。

. ハゲタカ (2009年)

当時では珍しかった「企業買収」をテーマに壮絶なマネーゲームを描いた作品。

日本屈指の大手自動車メーカー「アカマ自動車」の経営権支配を巡り、中国系の巨大投資ファンドと天才ファンドマネジャーが壮絶なマネーゲームを繰り広げるストーリー。

TOB(株式公開買い付け)やLBO(レバレッジド・バイアウト)といった企業・事業買収に欠かせない用語の意味を緊迫感を持って学ぶことができます。

3. マネー・ショート 華麗なる大逆転 (2016年)

世界を金融危機に陥れたリーマンショックを予測し、巨額の利益を叩き出した4人のトレーダーを描いたノンフィクション。原作はマネーボールと同じマイケル・ルイス氏。

リーマンショックの引き金となったサブプライム・ローンがなぜ起こったのか、ウォール街での真実をスリリングに描いています。

ショートとは、金融商品の価格が下がることで利益を得る行為「空売り」のことですが、今回彼らがショートするのはクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)という保険契約。

リーマンショックが何故起きたのか、緊張感を持って学ぶことができる名作です。

4. ウルフ・オブ・ウォールストリート (2013)

26歳で年収49億円を稼ぎ出したウォール・ストリートでも伝説の男、レオナルド・ディカプリオ演じるジョーダン・ベルフォートのダイナミックな成功とセンセーショナルな破滅を大胆に描いた映画。

まさに金・女・コカインと欲望に塗れた男の波乱の人生を描いたハイテンポな一作。

コネも学歴もない男がウォール・ストリートを駆け上がって行き、その最後に待ち受けていた結末まで目を離せません。

5. 国家が破綻する日 (2018年)

1997年の韓国通貨危機を描いた社会派フィクション映画。

多くの国民が韓国の好景気を信じていた最中、外貨の急速な流出に直面した韓国政府は、国際通貨基金(IMF)に緊急融資を申請しました。

その結果、一命を取り留めたものの、IMFが実施した厳しい緊縮政策で、多くの人が職を失いました。

その韓国にとっては壮絶な歴史をテーマに、通貨危機を予測した韓国銀行・政府の非公開対策チームが危機に立ち向かうドラマです。

国家破産まで残された時間はわずか7日間という緊張感溢れる名作。

国際金融論を学ぶ上で、格好の題材です。