人間の富への欲望はいつ終わりが来るのか。

是非紹介したい名言があります。

富とは海水のようなものだ。飲めば飲むほど渇きを覚える(ショーペンハウアー)

これは、ドイツの哲学者であるショーペンハウアーが残した言葉です。どれほど収入が増えても、いつまで経っても満たされることはなく、より巨額の収入を求める。その欲望には終わりがありません。あなたにも心当たりはあるのではないでしょうか。

まさにその事実を科学的に示したのが、パーキンソンの法則です。

パーキンソンの法則によると、「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」と言われています。

パーキンソンの法則とは、1958年に英国の歴史学者・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソンが、著作『パーキンソンの法則:進歩の追求』で提唱したもので、2つの法則から成り立っています。

第1法則「仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」

第2法則「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」

夏休みの宿題が、夏休み最終日まで終わらないという現象は、まさに第1法則を示している例です。

そして、収入が増えても増えた分だけ使ってしまうので、貯蓄ができない状況を第2法則が表しています。

この法則に逆らって貯蓄をするためには、給料が自分の手元で使えるようになり前に、天引きして分けて置くことが一番です。定期預金の自動積立でもいいですが、より長い目でお金を育てるには積立ニーサがおすすめです。